大都市近郊において 京野菜等を生産する農家(屋号:柳ヤ(yanagiya))に新規就農し、  農場から食卓までの現場において得られた体験を基に、これからの都市農業における農業生産等のあり方について時々考える。
081030九条ネギを出荷
■ついにこの季節がやってきた。8月の終わりに定植した冬ネギを出荷。
■夏ネギと異なり、また時期が少し早いとあって、葉身が非常に柔らかい。調製作業には細心の注意。
■昨年に比べ、市場での価格は今一つ、あるいは昨年が良過ぎたのかもしれない。ただ、この先は長丁場、目先の価格動向に一喜一憂することなく、粛々とこなしていきたい。

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081029春キャベツ定植
■2日掛かりでエッチラコッチラしていたキャベツの定植作業が完了。何本植えたかは皆目見当がつかない。今度、時間があるときに、皮算用をしてみようと思う。
■引き続き、九条ネギの宵引き(明日の出荷調製作業を見越し、あらかじめ前日に収穫しておくこと)を行う。
■昨年より約2週間早い出荷となるが、ついにこの季節が来たかと、身が引き締まる思い。

080928キャベツ定植開始
■春キャベツの定植作業開始。ひたすら手で植えていきます。
■一日が終わるころには、握力がなくなり、足腰が軋む。タイピングもままならないので、この辺で。明日は残り半分。

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081027キャベツ定植準備
■いよいよ明日より春キャベツの定植、今年は1区画約13aの圃場に全面展開する予定のため、段取りが肝心。
■あらかじめ管理機でかじった畝面を均平にし、除草剤を散布の後、植え溝を切っていく。殺虫剤(粒剤)を入れて完了。
■できれば苗取りも前日にやっておきたかったが、日没サスぺンデット。明日、ナスの収穫後、スタート予定。

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081026キャベツ定植まじか
■春キャベツの本圃への定植が迫ってきている。播種後40~45日、本葉6~7枚が目安(農業技術体系野菜編7、農文協)なのだそう。
■今年は9月15日に播種したので、計算どおりだと、今週中に植えなければならない。
■雨が夕方までには上がったので、早速本日より本圃の準備に取り掛かる。まずは管理機でかじった畝面をフラットにしていく。
■できれば明日中に除草剤及び殺虫剤の散布、欲張れば苗取りまで終わらせたいところ。あとはお天道様のご機嫌次第。

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081025秋ジャガイモ
■冬にも新鮮なジャガイモを食べたいと思い、秋作にチャレンジ。本来は9月上旬に植付けるべきところ、ネギの定植やら稲刈りやらで手が回らず、実際に土に入れたのが9月23日。
■12月には収穫なので、かなりの短期決戦。遅れを取り戻すべく、頑張ってもらっています。
■うまくいけば、直売にも新ジャガとして出す予定。

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081024来季の準備
■今季の収穫が迫っているが、来季の準備も怠ってはいけない。来年収穫予定のネギを播種、先ごろ出芽した。
■ネギは特に発芽~幼苗期の乾燥に弱い。かといって過湿状態になれば、病気が発生するので、このタイミングは非常にデリケート。
■うまい具合に適度の雨をもらったので、今のところは順調に推移。今年のネギは苗が良くなかったと反省、苗半作の言葉どおり、来季分からはしっかりしたものをつくっていこうと思う。

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081023ホウレンソウ播種
■ホットエリアの畑、夏ネギを収穫した後は、ホウレンソウを播種。
■彼の地は土壌の粒子が大変細かい。したがって、雨に叩きつけられると、粘土状の層を形成するので、その下層に種子があれば、酸欠状態となって著しく発芽が抑制される。
■以上、昨年の経験を踏まえ、今回は不綿布をベタ掛けする。播種は、雨が降る直前のタイミング。
■順調にいけば、12月あるいは1月の収穫を目論む。それまでに、ネギの収穫・出荷作業に目途を付けることが前提。ありがたくも忙しい冬になりそう。

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081022野菜流通の行方
■ギョーザやインゲン、事故米など、食品の安全や消費者の信頼を揺るがす事件が起きている。「21日付け日経朝刊24面に「生鮮食品の表示厳しく 大規模産地志向強まる」との記事があった。
■『JAS法や表示基準の度重なる改正で、厳格な産地表示が求められるようになった』ことに伴い、『大手スーパー店頭で複数産地の商品を同時に販売する売り方が激減している』そうだ。
■『卸売市場で産地から青果物を集荷する卸会社も「仕入れ産地はしばらく固定してほしい、との声が買い手側から出る」』とのこと。
■加えて、『買い手が町の青果店から大手スーパーなどに変化した」こともあり、『大根など流通量の多い品目の卸値はまとまった量を出荷する産地のほうが高値が付く傾向』となる。
■このような状況が「小規模産地や個人出荷を排除」し、「農産物直売所の増加やインターネット通信販売などが活発になる一因にもなっている。』
■記事は『大規模産地への傾斜が市場外流通の拡大と卸売市場の再編・淘汰を促す可能性もある。』と結んでいるが、その行き着く先の一つが、同新聞22日付け朝刊11面「セブン&アイ、農場拡大 神奈川・埼玉にも生産法人」だろう。改めて卸売市場の存在意義が問われることとなる。
■翻って当方、現在のところ市場出荷の方が断然多いが、遠くない将来には直売が中心となるし、またそうしないと食べていけないと思う。
081021トロピカルなフルーツ
■沖縄在住の相方の友人より、一風変わった果物が空輸された。表面は鮮やかな赤色、加えて緑色の突起物がある。どこから見ても、食べられる物ではない。
■包丁で半分に切ると、白い果肉に黒い胡麻のような種がちりばめられている。まるでゴマシャーベットのよう。スプーンですくって食べると、ジューシーでかつ、あっさりとした爽やかな甘さ。
■君の名は「ドラゴンフルーツ」。完熟したものはなかなか流通していないそうだが、今回送ってもらったそれは、まさに食べごろ。ごちそうさまでした。

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081020早めの土づくり
■昨年における水田裏作(春キャベツ+ホウレンソウ)の反省点として、土づくりの遅れが挙げられる。キャベツの定植またはホウレンソウの播種までの時間が短かったため、稲株が残っていたり、土がよく馴染んでいなかった。
■キャベツは比較的強いので、少々の困難な状況であっても良いものが出来たが、ホウレンソウは如実にその影響が表れた。全体の半分は立枯れしてしまった。
■以上を踏まえ、今年は稲刈り後、速やかに荒起こし、11月上旬にキャベツを定植するとして、約1ヵ月前には発酵鶏糞を入れて畝立て、本日は畝の上から施肥して管理機にて耕耘。ホウレンソウの予定地では、もう一回耕す予定。
■おまけとして、化成肥料を畝の上から施肥・耕耘することで、標準よりも約2割投入量を節減できた。やはり野菜づくりには手間がかかるが、よいものが出来たときは喜びもひとしお。これで高値が付けば言うことなし。


081019法蓮草を出荷
■ネギ定植の際、余ったスペースに播種したホウレンソウがなんとか生長、本日出荷にこぎ着ける。昨年より播種日で11日、出荷日で5日早い。ただし、収量は約半分。
■原因は立枯病とべと病の多発。昨年も同じ場所で発生したが、今年の比ではない。やはり早播きにはリスクを伴う。
■しかしながら、建物の影となる部分は成績がよいことから、来年は日除け資材を購入して、再々度トライしてみようと思う。やはり、冬の倍の値段がつくのは魅力的である。

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081018秋ナス
■秋も徐々に深まり、朝晩はめっきり涼しくなってきた。ナスの葉も春先のように少し黒々としてきた。
■水分バランスあるいは寒暖の差のせいなのか、アケビのように裂果する果実が増える。
■収穫する側からみれば困った話だが、ナスに言わせれば、子孫を残すための至って当たり前の所作。
■だいぶ量も減ってきており、最近は1日おきの収穫だが、今月いっぱいは頑張ってみようと思う。

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081017ラストの稲刈り
■今季最後の稲刈りを行う。おかげ様で今年も豊作でした。
■場所は峠を越えたところ、国営事業が入っており、見渡す限り水田が広がる。そんな中、一部で転作の一環として大豆が植わっていた。
■下添画像のとおり、左が水稲で右が大豆、雑草が生い茂っているので、遠くからでも一目瞭然。
■多湿を嫌う大豆は水田では作りずらい、そもそも価格面でメリット感がない・・・など、いろいろ言われているが、これもひとつの要因ではないかと思ってしまう。
■お年を召された方ほど、圃場の「美しさ」を追及され、雑草は目の敵である。

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081016キュウリに感謝
■夏に遅播きした四葉キュウリが頑張っている。10月の中旬というのに、形のよい果実を実らせている。
■直売での売れ行きは好調で、出せばほぼ100%売り切れる。主役のナスよりもむしろ人気があるくらい。
■来年は播種を何度かずらして行い、常に活きの良いキュウリを出せるようにしたい。

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081015牛フン配り
■ホットエリアの畑、夏ネギをすべて始末し終えたので、次作の準備に取り掛かる。
■ネギをひいた後の畝の表面を鍬で軽くかじり、雑草や残渣などを通路に埋め込む。おおかたきれいになった圃場に、ワラの混じった牛糞を一輪車で全面展開。
■牛糞は、酪農家が自由に使ってくれと積み置いてある代物、ひたすら一輪車で運ぶ。1回20kgとして50回は運んだ計算。手に豆ができる。
■明日以降、化成肥料と消石灰、石灰窒素を入れ、トラクターで耕耘する予定。土が落ち着けば、ホウレンソウを播種。
■今年はネギよりもホウレンソウの方が値が良いのではとの話も出ており、ヘッジをかけておく必要。

081014お米を届ける
■新米を直売に並べたところ、年間を通じて取り置きしておいて欲しいとのオーダーをいただいた。
■本日、お宅まで30kg入り袋を届ける。一端の米屋さんになった気分。
■あらかじめ精米した上で、指定された日に届けることは、確かに手間がかかるが、これも付加価値を付ける手立ての一つ。全量供出していた時代とは異なる。
■今年の作付はキヌヒカリが中心だったが、来年はコシヒカリにもチャレンジしていきたい。

081013土づくり
■水田裏作として、昨年と同様、春キャベツを植える予定。現在、鋭意育苗中。他方、定植する本圃の土づくりも、同時並行で進める。
■あらかじめ石灰窒素を散布して荒起こししていた水田に、発酵鶏糞を入れて畝立てを行う。1袋15kgを約100袋、最後の方には握力が本当になくなる。
■化学肥料は少しでも節約するため、畝の上に散布し、管理機でかじる予定。これが来週。
■順調にいけば、11月の頭に定植予定。


081012備えあれば
■地区の防災訓練があり、動員がかかる。細々とやるべきことが山積しているも、こちらが優先。
■近所の集会所に集まり、避難場所たる小学校まで歩く。その後、消火訓練や起震車体験などといった段取り。
■なかでも、人工呼吸やAEDを使用した心肺蘇生法といった救急訓練がためになった。
■地震をはじめとした天災もさることながら、農業機械による事故などが絶対に起こらないとは限らない。実戦がないことを祈りつつ、備えあれば憂いなし。

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081011ありがとうオクラ
■今夏、直売で大活躍したオクラとモロヘイヤを片付ける。
■これといった思い入れもなく小袋入りの種子を播いたところ、順調に生長、直売に並べると予想外の人気。
■特にオクラは、売れ残ることがほとんどなし。しかも、ナスの売れ行きさえ落ちる夏の一番暑いときでもコンスタントに出て、大変助かったもの。
■ナスを植えたところは元々水田であり、通常であれば来年は稲を作付するところ、直売が好調ということもあり、引き続き畑として野菜を植えたいと思う。その際には、オクラの播種量を倍増したい。

081010お米を運ぶ
■新米前半分を、お米屋さんに持ち込む。1袋当たりの値段は、昨年と同様。稲作専業農家は、つくづく大変だと感じる。
■我が家の面積規模だと、利益などもってのほか、赤字にならなければ御の字といった状態。もし米でも利益を出そうとするならば、新たな販路を開拓しなければならない。
■幸い、直売にて1kg単位の小袋を並べたところ、年間単位で届けてほしいというオーダーを頂いた。今後の一つの方向だと思う。

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081009皮剥き機
■新しく導入した皮剥き機を使って、ネギの調製作業をしている。すこぶる快適。
■水圧で洗いを兼ねて皮を剥くのだが、早い早い。少々値が張っても、ネギを本格的に扱っていこうと思えば、必須アイテムといっても過言ではない。これで、真冬に5時起きをしなくても済む(はず)。
■あとは元を取るべく、ネギをがんがん植えて、収穫すべし。

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081008早播き法蓮草
■8月から9月にかけて冬ネギを定植した際、2畝ほど余裕ができたので、試しにホウレンソウを播いたところ。
■潅水チューブを這わせて水をやったり、こまめに防除を行ったりしたつもりだが、どうも成績が悪い。生育途中で立ち枯れしたり、大きさが揃わなかったり。
■見た目も格好悪いので、1畝は諦め、春キャベツの仮植え場所に転向。現在、辛うじて1畝残っている。
■建物の日陰となる時間帯が長い箇所では、よく育っていることからも、べた掛けした寒冷紗だけでは遮光が不十分だったと思料。あるいは、昨年もよくなかったので、病原菌の密度が高いのかもしれない。
■何とか収穫まで漕ぎ着ければ、次作はタマネギかコマツナを予定。教訓として、今後、ホウレンソウは別の場所とします。

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081007秋キャベツ
■直売用にと、ナス園の隣りに植えたキャベツが、収穫時期を迎えている。
■真夏の暑い盛りに播くも、なかなか芽が出ず、出ても生育途中で枯れてしまう苗が続出するなど、一時はどうなるかと心配したもの。
■毎日水やりした甲斐があって、晴れて直売の檜舞台に。出来は上々、味も好評、これまでのところ出せば完売御礼の状態。
■更にあともう一群が時期をずらして生長中、これをもって今年のキャベツは終了。冬キャベツは、皆さん家庭菜園などでよく作られているようなので、そちらにお任せ。今後は、市場出荷向けの春キャベツに専念。

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081006秋の便り
■雨上がりの澄んだ秋の空気に金木犀の甘い香りが漂いだした。
■まさに季節の移ろいを示すもの。あぁ、今年もこの季節がやってきたかと、あらためて実感。

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081005あくまでも仮ですから
■本日は地域の運動会があって、朝一から動員がかかっているため、作業時間はかなり限定されている。春キャベツの仮移植に取り掛かるべく、畑で手許が明るくなるのを待つ。
■本来であれば、苗床から直接本圃(田んぼを予定)に定植したいところ。わざわざ手間をかける理由が何かあると思い、調べてみた。
■結果、「仮移植をしない場合、省力的ではあるものの、①苗の揃いが悪く収穫期がばらつく、②抽台しやすい、③苗が密植となり、べと病が発生しやすい」(*)とのこと。
■ご案内のとおり、産地ではセル苗を用い、機械で定植作業を行っているが、我が方はそれ程の規模でもないので、畑の空きスペースが許す限り、今年も仮移植を行うことにした。
■ナスやネギの出荷の合間、空模様を眺めつつ、ぼちぼちやっていこうと思う。

(*)農業技術体系野菜編(7)農文協

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081004うどんこ
■摘葉が遅れて込み合っている部分をよくみると、葉の表面に小麦粉のような白いカビが生えている。これが噂のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)かと、少し感動。
■「絶対寄生菌であり、生きた植物体にのみ寄生する」と、確か学生時代に習ったことを思い出す。
■「気温25~28℃、湿度50~80%、弱い光線下、露地栽培では夏から秋にかけて発生する」(*)とのこと、季節が進んだと実感。
■いずれにせよ、速やかに防除完了。

(*)原色野菜病害虫百科第2版(1)(社)農文協
081003ネギの出荷
■新たに導入した皮むき機を使って調製、作業効率の向上は計り知れず。ただし、作業中は必死のパッチのフル回転なので、画像を撮る余裕はなし。
■洗浄後、箱詰めの段階になって初めて余裕ができたので、パチリと。

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081002映える葱
■やさしい朝の日差しは、すっかり秋の空。雨をもらって一段と青さを増したネギが映える。
■昨年よりも約1週間早く定植したので、できれば11月の頭には収穫を始めたいところ。
■しかしながら、油断は禁物。害虫に病害と、防除作業はこれからが肝心。
■種を播いてから約1年、収穫まであと一ヶ月、ゴールまであと少し。

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081001機械化第2弾
■ネギの播種から出荷までを見渡したとき、一番時間がかかるのが、やはり出荷調製作業。何しろ1本1本手で皮を剥き、4~5本をまとめて束にして小束とし、更に小束を4束まとめて大束とする。これを最盛期には、大束を150束以上こなさなければならない。
■ホウレンソウやコマツナなど軟弱野菜の出荷に際して、結束機(束にする機械)を導入により、劇的に作業効率が向上したところ、ネギにあっては、ついに皮むき機を導入。
■動噴で加圧された水流でもって、皮を剥いていく。圧縮空気を使うタイプのように、耳栓をする必要はない。
■何より洗浄も兼ねてくれるので、昨日のような雨中収穫した泥だらけのネギでも、きれいにしてくれる。これにより、天候に左右されず出荷することが可能に。
■当然、お値段の方もかなりしたが、今季は機械が遊ばないよう、よいネギを作ってどんどん出荷していきたい。