大都市近郊において 京野菜等を生産する農家(屋号:柳ヤ(yanagiya))に新規就農し、  農場から食卓までの現場において得られた体験を基に、これからの都市農業における農業生産等のあり方について時々考える。
080929出荷開始
■この匂い、久し振りにネギが戻ってきた。長くブランクがあったせいか、皮を剥いていると、タマネギのそれのごとく、目に涙が溢れる。
■今日は慣らし運転のため、量も半分以下。感覚を取り戻すべく、出荷までの各工程を思い出しながら当たる。
■それにしても、ネギを扱っていると、やはり気合いが入る。市場における価格はさておき、コンスタントに出荷できる体系を構築するのが目標。

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080928久し振りのネギ
■夏の終わりに収穫を目論んでいたホットエリアの夏ネギ、毎日のナス出荷に加え、冬ネギに向けた一連の作業(掘り上げ→定植)、更には稲刈りとバタバタ続き、定期的な防除のほかは完全放置。雑草に揉まれる状態。
■加えて、台風による雨が続くなど高温多湿状態となったため、軟腐病が発生。放っておくと、どんどん広がっていくおそれ。
■幸い、涼しくなってナスの出荷量が減少しているので、遅ればせながらネギの出荷を開始することに。明日は雨との予報なので、小雨の中、宵引き(出荷前日に収穫)を行う。
■前述によりかなりのロスが発生、出荷に適するものは半分にも満たない。やはり適期出荷が基本。来年は作業工程をブラッシュアップし、必ずやこなしていく所存。

080927春キャベツの準備
■来年3月収穫に向けて、鋭意育苗中だが、同時に定植する本圃の準備も進める。
■稲刈りが終わった定植予定の水田に、稲ワラの腐熟が進むよう、石灰窒素を全面散布し、速やかにトラクターで耕耘する。
■その後、しばらく寝かせてから発酵鶏糞を入れて畝立て、更に化成肥料と苦土石灰を散布して再度耕耘。土が落ち着けば、晴れて定植。
■今現在のところ、キャベツはかなり安値の模様も、来年のことは鬼でも分からない。何はともあれ、まずはエントリー。

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080926新米販売開始
■昨日試食の末、本日より新米を直売に並べてみる。雨が少し残っているので、ビニールをかける。
■天候もさることながら、果たして売れるものなのかと、しばらくして恐るおそる覗いてみると、これが売れている。結局、1kg入りで5袋完売。
■まずは食べてもらい、こんなところでも米や野菜を作っているのかと関心をもらえれば幸い。

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080925新米を試食
■採れた野菜を直売しているが、米も出せないかということで、先日脱穀したキヌヒカリを早速精米した。
■どんな商品(野菜)でもそうだが、売る人が予め実際に使って(食べて)いないと、お客さんに質問されたときに説得力がない。というわけで、試食タイム。
■いやこれが美味しいこと、炊きたて、新米であるとうことを差し引いても上出来。おかずなしでご飯だけでも箸が進む。
■早速、明日から販売開始のゴーサイン。

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080924苗半作
■本来であれば、セルプラグを使って、効率的につくりたいところだが、今日一日こなさなければならない作業で一杯いっぱい。
■したがって、集約的な管理は現段階では不可と判断し、露地に直播きした。画像左側が春キャベツ、右側はタマネギの芽生え。
■更にジョロで水をやる手間も省くべく、用水路からエンジンポンプで引っ張ってきて、チューブで潅水する算段。
■ただし、キャベツは市場出荷、タマネギは直売の重要アイテム、いずれも苗の出来如何が収入に直結するだけに、毎日の観察は欠かせない。

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080923中割り
■ネギとホウレンソウの条間に追肥を行い、鍬で浅い溝を切っていく。先日の大雨で床面はカチカチ、間を割っていくことで、酸素供給と除草を兼ねる。
■ご案内のとおり、肥料が鬼のように値上がりしたので、1粒たりとも無駄にはできない。通路にこぼさないよう、慎重に落としていく。心なしか、施肥量も控え気味。
■以前にも書いたが、昨年と比べて2倍以上値上がりしており、燃油のそれと相まって、経営に及ぼす影響は甚大。
■かといって、市場で決まる価格にオンされるとは、とても思えない。直売でサーチャージ制を導入するのも、非現実的。
■エネルギー多投型農業への反省と現実との狭間で、中を割る妙案はないものかと、中割り作業を行いながら思う。

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080923大雨一過
■大雨から一晩明けて畑を見て回る。案の定、ホウレンソウが雨に叩きつけられて傷ついている。
■寒冷紗を外すタイミングが早かったのかと自問しながら、可及的速やかに殺菌剤を散布する。
■他方、春キャベツは同じく芽が出たばかりの段階も、こちらは寒冷紗をかけていたので、大事には至らず。タマネギも同様。
■あれほどの大雨(118mm/日)が降ろうものとは想像できなかったといえばそれまでだが、それでもせっかくの早播きが水泡に帰す可能性もあるだけに、気象予想の甘さを反省。

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080921大雨
■今日(9/21)は、朝から断続的に雨が降り続く。時折、滝のように叩きつける。車を運転していても、ワイパーが役に立たない。
■先の台風はうまくやり過ごしたかと安心していたところ、不意打ちをくらった感。種を播いたばかりのハクサイやキャベツ、芽が出て間もないホウレンソウなどが心配。
■久し振りの虹を見つつ、明日の段取りを考える。

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080920籾摺り
■これまで収穫した稲(キヌヒカリ)の籾摺り(籾殻を剥いて玄米とする)作業を行う。これをもって、晴れて出荷ができる。
■生じた籾殻、昔は山積みにして煙突を差し、火を入れて薫炭をつくっていたものだが、混住化が進み、煙を出し続けることが難しくなった。
■今は、ネギやタマネギの播種時にマルチ代わりに撒く分を残し、田んぼに還すこととしている。
■薫炭をつくる際には、サツマイモを仕込み、焼き芋をつくったもの。あの焦げた煙いイモを味わえないのは、少し寂しい。

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080919台風通過
■台風13号が近畿南部を通過、紀伊山地に助けられ、風雨ともに大事に至らず。
■特に強風でナスに被害が生じることを恐れていたところ、風で樹が揺さぶられ、果実が傷だらけになれば、商品価値はゼロ。
■しかも日々の作業に追われ、摘葉や誘引が疎かになっており、ヒヤヒヤもの。
■今回は大目に見てもらったので、次までにはしっかりこなしておこうと、決意。

080918彼岸花
■稲刈りの後、彼岸入りを前にして、土手にヒガンバナが咲き始めた。
■救荒食として、あるいはモグラ除けに植えられたのかもしれない。ものごころがついたころには、既に咲いていたのを記憶している。
■暑さ寒さも彼岸までというが、まだまだ蒸し暑い日が続く。もう少しすれば、金木犀の香りが漂いだす。春キャベツの移植、来年のネギ苗の播種、そしてネギの収穫と、秋本番。

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080917ホウレンソウを播種
■ホットエリアの畑、空いているスペース(厳密に言えばネギを植えきれなかった畝)に秋播きホウレンソウを押しこむ。
■しばらくほったらかしだったので、兵どもが夢の跡状態。除草から始まり施肥、耕耘、畝立て、播種、寒冷紗かけを一気に仕上げる。
■急ぐ理由は、雨が降る前に播いてしまいたいため。手潅水で発芽を揃えるのは、なかなか難しい。昨年は暑さもあって生育が不均一となり、予想した収量の半分にも届かなかった。
■あえてリスクを冒してまでこの時期に播くのは、ひとえに市況が良かったため。ハイリスク・ハイリターンは、やはり男の浪漫。

080916ネギの出荷にあたり
■今はナスに稲刈りにと、それどころではないが、そろそろホットエリアのネギを出荷したいと思っている。
■市況も上向いているようだし、そもそもあまり悠長なことを言っている状況ではなくなってきた。早く植えた畝では、肥料をやり過ぎたせいか、倒伏している部分がある。
■いずれにせよ、少なくともナスとのダブルヘッターになるのは確実、昨季を思い出すまでもなく、ネギの出荷にはかなりの手間がかかる。
■ついては、その中でも一番時間がかかる皮剥き作業を機械化できないかと検討、思い切って皮剥き機(水圧で皮を剥いてくれる機械)の導入を検討。
■メーカーの方に実演してもらったが、すこぶる早い。結束機(束にする機械)と合わせれば、大幅な効率化は間違いなし。あとは値段との兼ね合い。農業機械って、本当に高い。

090915種まき
■ナスの収穫・出荷と稲刈りが終わり、夕方に少し時間がとれたので、キャベツとタマネギの種を播く。
■キャベツは春に収穫、市場に出荷するもの。タマネギは直売&自家消費向け。いずれも収入に直結する重要な作目。
■雨が降る直前のタイミングを計りつつ、なるべく均一に播種・覆土を行う。さらに乾燥と降雨による土壌の固化を防ぐため、寒冷紗をベタ掛けする。
■特にキャベツについては、抽台(茎が出て花が咲くこと)しないぎりぎりのところで早出しを狙うもの。昨年はうまくいったので、同様に本日播種。
■順調に出芽するまで、やきもきする日々が続く。
090914稲刈り始まる
■今年もこのシーズンがやって来た。もう一年経ったのかと、少しの感慨。
■昨年と比べると1日早いだけで、平年並み。作柄も見た感じでは良といったところ。
■ただし、昨年と違うのは、ナスの収穫・出荷作業と並行して行う必要。
■家族で分担して効率よく進めないと、立ち往生してしまう。台風の進路も気にしつつ、ハードな日々が始まる。

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080913客人来たる
■沖縄より相方の友人一家が来訪。常日頃、野菜との対話が多いだけに、新鮮なこと、この上ない。
■実は、この御夫婦、バリバリのアスリートで、フルマラソンやトライアスロンに参加されている。
■朝5時に起きて走っておられるというから、恐れ入る。ナスを収穫するのとは訳が違う。
■ただし、持久力という点ではこちらも負けていない。ひたすらネギを植えていく、ひたすらナスの剪定をしていく、ひたすら・・・。ひょっとしたら、持久力というよりは、単に耐え難きを耐えの世界かも。

080912ネギ定植完了
■足掛け2週間かかって、ネギの定植が完了。本当にお疲れ様でした。
■昨年と異なり、ナスの収穫・出荷と同時並行の作業を余儀なくされたため、若干の変更を加えた。
つまり、ネギを掘り上げた後、はざかけ(稲掛)とはせず、圃場にそのまま並べておいた。
■はざかけのメリットは、ネギを地面から離すことにより、完全に乾燥させることができる、②ネギを一カ所に集めるため、それまで植わっていた圃場の耕耘作業が楽。デメリットとしては、作業時間が増えることに尽きる。
■よって、メリ・デメを検討した結果、上述のとおり。定植期間中に予想外の多雨に見舞われたが、それでも昨年より2日早く完了したもの。
■冬の収穫に向け、新たなステージがスタート。

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080911直売
■直売では四葉胡瓜が人気、1袋で100円。この他に、本日はナスとオクラをラインナップ。
■最近、野菜全般が高いのか、スーパーの折込チラシを見ていると結構いい値段が付いている。
■当方1年目ということもあり、100円均一で据え置き。まずは食べてもらおうという戦略。
■味を知ってもらえれば、たとえスーパーの方が安くなっても、選んでもらえる・・・そんな野菜を作らないといけない。

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080910臭います
■野菜ソムリエの資格を取得するために講座を受講していたとき、講師の先生がこう言われた。「野菜のおいしさを伝える語彙をたくさんもってください。TVのグルメ番組を見てみなさい。『おいしい』、『あまい』、『やわらかい』しか言っていないから。」
■言葉自体に罪はないが、使う人に心がこもっていなかったり、売らんかなの邪な気持ちが入っていると、言葉が白々しくなる。
■最近でいえば、「エコ」、「○○にやさしい」、「もったいない」、「○○力」、「(簡単に)○○する方法」など。
■こういった言葉を急に使いだす人やタイトルにある本をみつけると、眉に唾をつけることにしている。
080909代替の可否
■早朝からのナスの収穫、意識レベルを正常に保つため、ラジオ(NHK第1)を聴きながら作業をしている。今朝(9/9)の「ビジネス展望」では、「農政アナリスト」の山下一仁氏が、食料自給率について語っていた。
■要すれば、「石油なしでは成り立たない農業において、自給率を論じるのはナンセンス、むしろ不測の事態にあって滞りなく輸入できる体制を構築すべき、という議論は間違い。特に農地問題について真剣に取り組む必要」。なぜならば、「石油由来の、たとえば除草剤やトラクターは、不測の事態にあっては労働に代替可能。また、自国民が餓えている状況において農作物を輸出に回すような国はない。自給率の向上にあっては、代替不可能な資源である農地の保全について取り組むべき。」
■おっしゃるとおりだが、たとえ不測の事態でも、すべて鍬で耕し、堆肥を背負って入れ、手で植えて除草し、収穫し、リヤカーを引っ張って市場に出荷する自信はない。
■しかしながら、心配は無用。その際には、自衛隊か、はたまた何とか十字軍の皆さんがお手伝いしていただけるに違いない。
■それにしても、イモや雑穀だけでは、鍬を振り下ろす力が入らないだろうなぁ、朝食前の収穫作業だけでもお腹が空くのに。これが卑近なところ。




080908ナス園の住人
■以前、ナス園にヘビがいると書いたが、その餌を発見。アマガエルのよう。
■そのまた餌として害虫も含めた虫の類なので、大事な住人。ここしばらく雨があったので、ピョンピョンと元気に飛び回る。
■当たり前といえば当たり前なのだが、最近の農薬は選択性が高いなぁと、実感。さすが高いだけある。(小さい1瓶で5,000円もするのは、なんとかなりませんかねぇ。)

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080907休日営業
■ナス園の前にて無人販売、市場出荷に合わせて土曜を休みとしているが、それ以外の日は何かしらの野菜を引提げて開店。
■最近の人気アイテムは、四葉胡瓜。痛いほどのトゲが新鮮さを感じさせるらしく、口コミでわざわざ買いに来て下さる方も。オクラとモロヘイヤのセットも、暑い日にはよく売れる。
■直売向けの野菜は、少量でもよいが、多品種を常に出品できるよう、ローテンションを組んで栽培する必要。ロットを揃える市場出荷とはまた異なる技術が求められ、頭の体操にもってこい。

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080906実りの秋
■稲の首が垂れてきた、稲刈りの音がだんだん聞こえてくる。
■京都全体でみれば平年並みとのことだが(http://www.maff.go.jp/kinki/press/toukei/seiryu/080828_1.html)、よく出来ている方だと思う。
■ただし、最終的な実入りjは、実際に刈り取って脱穀してみないと分からない。
■米価の行方も気になるところ。これはたぶんに政治の行方とリンクしそう。

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080905お疲れ様
■風除けと虫が寄って来るようにと植えたソルゴー、そろそろお役御免のとき。
■特にアブラムシが集まり、一面真っ白になったこともあった。効果は覿面。
■ちなみに一部の畑では、エダマメの後-ネギの前に緑肥として播種、50~60cmに生長した段階で鋤き込んだところ。こちらの効果もみてみたい。

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080904青空市
■梅小路公園で月1回開催される青空市に出展する。8月はお休みしたので、2ヵ月ぶりの参戦。
■今回のラインナップは、ナス、キュウリ、オクラ、モロヘイヤ、そしてミブナ。
■どこぞの産地よろしく、畑にて手許が明るくなるのを待ってミブナの収穫を開始。ナス、モロヘイヤと続く。キュウリとオクラは相方に任せた。
■急ぎ会場に駆けつける。車からコンテナを降ろし、テントを設営、野菜を並べようとするや否や、お客さんが集まる。
■おかげ様で、写真を撮る暇もなく、午前中にて完売御礼。ありがとうございました。
■次回は、10月。出展できる野菜が揃えば、参加する予定。

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080903早播き法蓮草
■ネギの定植作業に飽きたわけではないが、合間を縫ってホウレンソウを播種した。
■昨年は初秋に雨が少なく、成績は芳しくなかったところ、今年こそはリベンジと意気込む。
■それでも2週間も早いのは、少し無謀かもしれないが、買わない宝くじは当たらない。
■ネギが昨年並みに高いとは限らない、いろいろヘッジをかけていくつもり。

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080902雨滴る秋茄子
■8月の高温少雨が嘘のように、朝晩しとしと、あるいは夕方にざっと降る。
■ナスは要水量が多いため、乾いてしまうよりかはましだが、たくさん実を着けてもらうためにも、日射量はしっかりとほしいところ。また、こうも湿度が高いと、病気も心配。
■比較的高値で推移しているだけに、まだまだ頑張ってもらいます。

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080901お疲れ様です
■福田首相が突然の退陣表明、ということは、我らが大臣も早晩、退任される。
■個人的な関心としては、「御功績ノート」をつくるのかということ。在任約1ヵ月だが、きっと様々な御功績があったに違いない。
■「19年度の自給率、1ポイント増加して40%にと発表」、「21年度概算要求を取りまとめ」などなど。
■あるいは一番の御功績は、福田首相の「決断」を早めたことにあるのかもしれない。

080831ネギを植えていく
■ナスの収穫・箱詰め作業が終わった後は、ひたすらネギを植えている。
■本日(8/31)付けの日経40面「私の履歴書」は、電通の成田豊氏による最終回。その中で、「電通中興の祖、吉田秀雄はある年、部下を登山に送り出すにあたりこう訓示した。」とある。
■「登りはじめたら、決して頂上を見上げてはならぬ。周りも見ないことだ。足元だけを見て進めば、いつの間にか頂上に着いている。もし見るなら太陽を仰げ。俺はあそこまで登るのだと」
■ネギを植え始めたら、決して畝の端を見通してはならぬ。周りも見ないことだ。足元だけを見て植えていけば、いつの間にか畝の端に着いている。もし見るなら太陽を仰げ。俺はあそこまで植えるのだと。

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