大都市近郊において 京野菜等を生産する農家(屋号:柳ヤ(yanagiya))に新規就農し、  農場から食卓までの現場において得られた体験を基に、これからの都市農業における農業生産等のあり方について時々考える。
080331就農して1年
■本日もワケギを調製・出荷。二日目とあって、前日比5割増の出荷量をたたき出す。
■出荷するものがあるだけでもありがたいことだが、それでも暖かくなるにつれ、やるべきことが加速度的に蓄積されていく。
■ナスや夏ネギ定植の準備、エダマメ苗の定植、コマツナの間引き、キャベツ&ホウレンソウ第2弾の出荷・・・
■そんなバタバタのなか、新規就農してちょうど1年経つことに気づく。ひたすら走り続けてきたが、今は感慨に耽る余裕はない。振り返るのは次に雨が降るであろう、日曜日にでも。
■明日は春キャベツの出荷2Rを予定。場合によっては、ワケギとのダブルヘッターもありうべし。




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080330分葱
■ワケギ、ネギとタマネギの雑種だが、分類学上はネギとは別種(Allium wakegi)。葉ネギの端境期において、ネギ同様に用いられる。
■今朝より調製・出荷作業を開始。身をもって感じたことは、調製作業がやたら時間を要するということ。薄い皮を手で剥いていくのだが、ネギの比ではない。作業効率としては、半分以下は確実。
■一昔前までは、我が村でも広く栽培されていたらしいが、最近はほとんど皆無らしい。葉ネギの周年出荷が可能となる作付体系が確立した現在にあって、あえてワケギを選択する理由もないということか。
■ともあれ、市場でどのような値段を付けてもらえるかがすべて。あまりにも安ければ、キャベツを優先させる予定。

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080329試験結果
■野菜マイスター養成講座「ジュニアマイスターコース」の修了試験を受ける。受験資格であるレポートが完成したのは、今日に日付けが変わったころ。いったん寝て、そこから試験勉強を始める、一夜漬けの典型。
■結果はひと月後に判明するとのjこと。ただひたすら合格していることを祈るのみ。
■さて、次の展開ということで、ワケギの宵引きをする。まったく初めての経験なので、作業の段取りも手探り。ホウレンソウのリベンジとなりますように。

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080328花が咲いた花が咲いた
■本日の出荷をもって、ホウレンソウの第1クールが終了。お疲れさまでした。
■2月の低温とその後3月の高温により一気に生長してしまい、全体の市場への出荷量が集中。結果、中値ベースでも20円/束という激安の日が続く。
■艱難汝を玉にす、何事も経験。手が回らず花を咲かせてしまったミズナも応援している(はず)。4月に予定している第2弾に期待。

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【業務連絡】わざわざアメリカはミシガンより本ブログを見ていただいている友人に、感謝。


080327試験近し
■ホウレンソウ第1シリーズもラス前、早朝から大いに束ねる。
■それとは別に、例の「ベジタブル&フルーツマイスター養成講座(ジュニアマイスターコース)」の件、今週末土曜に修了試験が有り。
■試験勉強は毎度のぶっつけ本番でこなそうと企んでいるが、問題は同時に提出が求められているレポート。8種類の野菜&果物について作成しなければならない。
■実は今現在をして、完成していない。明日もホウレンソウの出荷を予定しているので、費やすことができる時間は、早々朝などごくわずか。
■はたしてクリアすることができるのか、土曜の結果報告を乞う、ご期待。
080326助っ人
■昨年、ホウレンソウやコマツナ、いわゆる葉物を出荷してみて感じたことは、とにかく調製作業が大変ということ。極端な話、栽培よりも手間がかかる。
■その中でも、「束にする」作業が一番面倒。だいたい片手で握れる束をひもで括るのだが、慣れないとひもが緩んでしまうし、かといって強くしばると野菜を傷めてしまう。
■そこで、今シーズンからは、強力な助っ人、「電動結束機」を導入。束を台の上に乗せ、スイッチを押すだけで、きれいに束ねてくれる。
■毎日コンスタントに400束を出そうと思えば、彼の助けなしでは不可能。感謝、感謝。

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080325夜回り
■明日は市場が休みなので、本日の出荷作業はなし。今日しかできないことをということで、午前中は溝さらい(農地・水・環境保全向上対策でいうところの共同活動の家族版)を実施、腰痛。
■午後からはホウレンソウを宵引き、本日をもってホットエリアの畑のホウレンソウは終了。お疲れ様でした。ただし、田んぼや他の畑にはまだまだ控えています。
■そんなこんなで生育管理ができるのは、夕方遅くになってから。田んぼに播いたホウレンソウ、3度目の正直か、今回は揃って発芽。「明け渡し」期限である代かきまでに間に合ってくれれば。

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080324キャベツ
■今日はホットエリアの畑のキャベツを収穫・出荷。雨上がりのキャベツを抱えるため、びしょびしょになる。
■春キャベツとあって、ふんわりと巻き込んでおり、すごく柔らかい。したがって、箱詰めは丁寧に行う必要。
■ホウレンソウと違って、キャベツはよい価格が付いているようなので、かなり楽しみ。

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080323三匹目のどじょう
■早朝からホウレンソウの調製作業、きっと今日は全体の出荷量が少ないはずと(*昨日の記述参照)、高値を夢見て480束を出荷する。
■次は三匹目のどじょう、明日(月曜)は朝まで雨との予報、足元が悪い状況でキャベツの収穫作業をする農家は少ないはず。それよりも屋内で調製作業ができるホウレンソウを選択するはずと。
■ということで、明日はキャベツを出荷予定。いずれにせよ、やってみなければ分からない。実行あるのみ。

080322ホウレンソウ
■昨日出荷したキャベツ&ホウレンソウ、お彼岸の休日谷間ということもあって、全体の出荷量が少なかった模様。したがって、中値ベースでみても、かなり良い価格が付いていた。
■そこで二匹目のドジョウ、お彼岸の日曜に出荷作業をする農家は少ないと想像、ホウレンソウの宵引き(出荷調製を行う前日に収穫すること)を行う。しかも結構な量。
■ちなみに三匹目のドジョウは、キャベツで予定。



080321キャベツ
■春キャベツの出荷、始まる。まずは田んぼ、トラック1台分をその場で箱詰めし、速やかに市場に持ち込む。
■作業をしていると、子供たちの姿が妙に目につく。平日の昼間から何をしているのかと訝るも、よくよく考えると、世間はもう春休みに入っていることに気づく。
■そういえばと、小学生のとき、同じようにキャベツの収穫を手伝っていたことを思い出し、感慨もひとしお。これで市場での価格が良ければ、言うことなし。

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080320暑さ寒さも
■大きくなったホウレンソウの出荷に大驀進。しかしながら、目先のことばかりにとらわれていると、後からタマ切れで困ることに。今冬の九条ネギの教訓。
■ホウレンソウの次(キャベツ)とその次(エダマメ)との間に押し込んだコマツナ、ビニールトンネル内で順調に発芽。
■現在のところ、ホウレンソウよりコマツナの方が値がよい状態。ただし、一寸先は闇。

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080319裏に道あり花の山
■ホウレンソウの市場価格、中値ベースでもついに1束22円になった(19日付け)。激安である。
■そんな中、本日(19日)は朝より雨、明日(20日)まで降り続くとの予報。雨が降ると、基本的に収穫作業はできない。茎が折れ易くなったり泥だらけになるため、その後の調製作業が面倒になる。
■となると、20日の全体出荷量(→21日にセリ)は少なくなるはず。また、週末特売分を手当てするため、需要も高まるのでは・・・
■以上、簡単な連想ゲームの結果、雨が降り出す前に収穫を終えるべく、午前4時半より作業開始。気合いで間に合わせる。
■いやぁ、いい仕事をしたと家路を急ぐと、そこはホットエリア。スタートの時間はともあれ、小雨のなか収穫する姿がちらほら。まだまだ修行が足りないようで。

080318ホウレンソウは続くよ
■本日もホウレンソウの出荷、一日600束は新記録。ひたすら束にする。
■昼休みにホットエリアを見に行くと、こちらもかなり大きくなっている。早く収穫しないといけない。
■こんなときに限って、明日(3/19)は雨の予報。なんとか策を考えないと。

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080317ホウレンソウ
■本日も引き続きホウレンソウの出荷。
■結束機を導入したため、束にする作業量は大幅に軽減。ただし、箱詰め前の水洗い工程は、従前のまま。
■したがって、出荷量が2倍ならば、水洗いも2倍。ひたすら洗う。

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080316ホウレンソウ出荷初日
■いよいよ今季初のホウレンソウ出荷。このところの暖かさにより一気に生長したため、追われる展開。
■また、調製作業に関しては、昨年の経験を踏まえ、結束機(束にする機械)を新たに導入(画像は近日中に公開)。これにより、一日当たりの出荷量は、昨年に比べ約2倍にアップ。
■市場の相場は、相変わらず安値基調のため、数で勝負。
080315ホウレンソウ
■満を持して田んぼのホウレンソウを収穫開始。明日、調整作業を行い、出荷。
■昨日の雨で若干は戻したものの、それでもここ最近の暖かさにより、市場での価格は低調傾向。
■そんな中、今シリーズはどのような展開になるのか、同じく出荷まじかのキャベツを横目で見つつのスタート。



080314雨中斥候
■朝から本降りのため、農作業はできず。そろそろホウレンソウとキャベツが出荷できそうなので、これを機にスーパーマーケットの青果物コーナーを見て回る。
■結果、ホウレンソウはかなり安め、キャベツは期待が持てそう。特に前者は、このところ暖かめに推移したため、出荷量が増えたものと思料。
■ちなみに京都府発表による「3月の青果物市況の概況と見通し」(対象:京都市中央卸売市場)では、「ほうれんそうは、冷え込みによる生育遅れにより、入荷量は平年をやや下回り、価格は平年をやや上回る見込み」とのこと。(http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1159764878981.html)
■いずれにせよ、皮算用はこのくらいにして、できれば明日から収穫をはじめたいと思う。
080313小松菜
■昨夏、市場にコマツナを出荷した際、某産地名が記載された段ボールを運びこむお兄さんと話す機会があった。いわく、年間を通じて切らさず出荷できるようにしているとのこと。察するに、播種から収穫まで高度が技術が要求される。
■とういうわけで、エダマメ第2弾(来週播種予定)のためにキープしてあったエリアに、コマツナを播種し、ビニールトンネルを掛ける。
■今の時期だと裸でもOKだが、エダマメ定植時(約1ヵ月後)までに収穫する必要があるので、トンネルで促成栽培を試みる。できない場合は、明け渡しの運命。
■エクセル上でシュミレーションしても、所詮は机上の話。どんどん播いて、データをとるべし。

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080312レシピ
■先日受講した野菜ソムリエのジュニアマイスターコース、試験は今月末にある。試験勉強もさることながら、レポートの提出が受験の要件となっている。
■8種類の野菜や果物について、植物学的な特性や品質に加え、レシピも考えなければならない。これが曲者。
■そもそもレシピを書いたことがない素人が、いきなりオリジナルなものをつくれるわけがない。
■まずは相方が毎日つくる料理を観察。これはミズナを使った炒め物。

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080311枝豆
■春の陽気に誘われて、エダマメを播種。昨年より1週間早い。以降、1週間おきに計3回播く予定。
■暖かいとはいえ1週間早いので、不綿布をベタ掛けする。あとは防鳥ネットをしっかり張る。
■昨年は出荷時期が早いものほど市場価格がよかったので、欲張った次第。ビールが美味しい季節となりますように。

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080310水菜
■昨晩からのまとまった雨(9.5mm)の後は、すっかり春めいたお天気。
■田んぼの片隅に播いたミズナ、開かずのトンネル状態だったが、久し振りに中を覗いてみる。
■結果、親はなくとも子は育つ、サラダ用であれば、もうそろそろ食べられそう。ただ、直射日光に当たっていないため、少々もやしっ子。明日から日中はビニールを開けて、外気に触れさせようと思う。

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080309「美味しさ」とは
■本日も「ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター」のお勉強、大阪まで足を運ぶ。
■金曜から3日間の講義を受けて重要と思ったことは、
  ①まず自らが「美味しい」を科学的に理解すること(「あまい」とか「やわらかい」だけでは×)
  ②お客さんがどのような野菜を「美味しい」と感じておられるのかを把握すること
  ③美味しさを他人(特にお客さん)に伝えられること(「この野菜おいしいですよ」では×)
■講義中、グループで食べ比べをする時間があり、それぞれが美味しい(あるいはまずい)と感じた理由を述べあう機会があった。「十人十舌」ではないが、当然のことながら個人の嗜好にはばらつきがあることを再認識。つまり、自分が「美味しい」と感じたものが、必ずしも皆が「美味しい」と感じるとは限らない。
■お客さんに買っていただく以上、お客さんが求める野菜をつくるのは自明。自分の味を客に押し付けるラーメン屋のオヤジになってはいけない。その意味で、常に②は意識しなければと思った。
■ちなみに、お昼に先述の元バーテンダー氏に御馳走になった「カレーうどん定食」は、本当に美味しかった。



 
080308説明責任
■少し前、お世話になった元上司に九条ネギを送った。お礼の電話をいただいた際、食べ方を聞かれた。車でも家電でも、使い方を説明できないで売っている店はない。
■自分が作った野菜のこと、食べ方、さらにひょっとしたら美味しさなどを、人に説明できるようにしなければ、というのが今回の問題意識。
■いろいろ調べてみた結果、ベジタブル&フルーツマイスターを目指すことに。まずはジュニアマイスターコースを受講する(http://www.vege-fru.com/course/index.html)。あまり時間を割くこともできないので、週末に集中して通学する。
■講義の内容もさることながら、さまざまな目的意識をもった人と話すのが楽しい。教室の隣りに座った方は、元有名ホテルのバーテンダー。
■世の野菜を調理される方、食べる方々が何を求めておられるのかも、合わせて探ろうと思う。
080307夏葱
■ホットエリアの片隅に、ネギを播種する。土壌水分保持のため籾殻薫炭を上から敷いた後、地温確保を意図して不綿布(白パオパオ)をベタ掛けする。
■うまく発芽すれば、横に植わっているキャベツやホウレンソウの収穫後に移植、収穫はずばり夏。葉ネギのなかでも最も難しいとされている作型の一つ。
■気温が上昇していく季節に向かって栽培するためのは、適切な土壌水分の管理と病害虫の防除がポイント。白ネギとは異なり、鮮やかな緑色の葉身が命の葉ネギにあって、急激な水分ストレスは葉先の枯れに直結するし、アザミウマやハモグリバエの防除はかなり厄介。
■そうは言っても、播かぬ種は生えぬ、買わない宝くじは当たらず。結果は後からついてくる、はず。

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080306ホウレンソウ、再チャレンジ
■久し振りに暖かく感じられたので、田んぼのホウレンソウにベタ掛けしていた不綿布(通称:パオパオ)と寒冷紗を外す。
■パオパオの効果は覿面、葉が横に広がることなく伸びている。色がやや薄いが、今後、直射日光を浴びて回復するだろう。
■問題は寒冷紗を掛けた畝。一度播き直したものだが、それでも発芽率が芳しくない。低温期に寒冷紗は不適と分かっただけでも勉強。
■ただ転んだだけではもったいない。この際、管理機で耕耘し、再々度播き直す。今度はパオパオをベタ掛け。
■この田んぼを畑状態として使えるリミットは、4月中旬。それまでに収穫まで漕ぎ着けることができるか、かなりチャレンジングな試み。

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080305なごり雪であってほしい
■朝から北西の風に乗って、雪が断続的に降る。季節は啓蟄というのに、はっきり言ってうんざり。
■昨日付けの朝日新聞京都面には、「降雪日数 史上5番目 2月の京都市18日間」との見出しがあったところ。
■そんな中、ホウレンソウの除草シリーズは、ホットエリアの畑が終了、田んぼについても明日までには終わる予定。
■できれば稲関係の作業が始まる前の3月中、遅くとも4月上旬までに、ホウレンソウとキャベツの収穫・出荷を終えたい。早く暖かくなってほしいと、天に祈る気分。

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080304二重トンネル
■昨日の続き、実験中ホウレンソウ、一度ビニールトンネルを外し、潅水する。その後、青パオパオ、次いでビニールを再度掛け、二重のトンネルとする。
■生育が順調なところでは、本葉が出ているものもあるが、それでも早く大きくならないかと一抹の焦り。次作のエダマメを5月に定植する予定にしているが、逆算すると遅くとも4月中に収穫を終えている必要。
■というわけで、かなり厚めの対応。ベタ掛け区との比較で有効性が見出されれば、来季から本格的に導入してみようと思う。

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080303青いパオパオ
■実験的にビニールトンネルを掛けているホウレンソウ、水はけのよい畑のためか、どうしても土壌表面から乾いてしまう。
■本来ホウレンソウは、雨除けをするくらいに多湿状態を好まないが、それでも発芽時は別。あまりに乾燥すると、不揃いとなる。
■この際、更に実験として、ビニールトンネルを外して青い不綿布(通称:青パオパオ)をベタ掛けとする。ホウレンソウ自体は、子葉2枚の段階。
■この青パオパオ、メーカーの能書きによれば、「600~700nmの赤色光(R)より700~800nmの遠赤色光(FR)の割合が多くなると、植物の伸長が促進される」ことが解っており、赤色光(R)をカットすることにより「光線透過量が『赤色光(R)<遠赤色光(FR)』となるように波長をコントロール」するとのこと。効果のほどはいかに。

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0803ホウレンソウ
■5日ぶりに田んぼや畑の野菜を見て回る。この間、暖かかったせいか、ずいぶんと生長する。
■ついでに除草をしていると、ホットエリアのホウレンソウに謎の病斑を発見(下図参照)。
■多分にべと病かと思われるが、いずれにせよ、今後の気温や降水量とともに要注意。

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