大都市近郊において 京野菜等を生産する農家(屋号:柳ヤ(yanagiya))に新規就農し、  農場から食卓までの現場において得られた体験を基に、これからの都市農業における農業生産等のあり方について時々考える。
071231ゆく年
■波瀾万丈の1年、5大ニュースで振り返ります。
 ①10年の宮仕えに終止符、新規就農
 ②九条葱、早朝から頑張った甲斐があり好値が続く
 ③炎天下の小松菜と三度豆のダブルヘッター、体重が一時60kgを割る
 ④赤紫蘇、出来はまずまずも今年は芽がでず(安値でした)
 ⑤柚子が豊作、来年は裏年か
 【番外】ゴールドペーパーが車を運転、川に落ちそうになる

■これまで御縁のあったすべての皆様にとって、よいお年となりますように。ありがとうございました。

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071230 house clean
■市場も閉じたので農作業は一息つき、年内に残された2日間で新年を迎える準備を行う。
■今日は朝から餅つきと庭掃除。当方は庭専門。
■既述のとおり庭師さんに剪定や掃除をしてもらっているが、暑い夏だったせいもあり、今年は落葉のタイミングが遅い。
■したがって、例年だと簡単に拾い集める程度で済むが、今回はブロワーで集めるところから始める。
■落ち葉を掻きつつ、炎天下の作業を思い出す。

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071229止め市
■本日をもって本年の出荷はおしまい。お疲れ様でした。
■今朝も雨間をぬって4時より作業をした甲斐があって、過去最高の出荷量(170束)。
■1束400円?500円? 結果は来年早々のお年玉ということで。
071228年賀状
■九条ネギの年内出荷、本日を含めあと2回。
■「ネギの卸値3割高 夏場の天候不順で入荷減 中国産輸入減も影響」(27日付け日経27面)とあるように、売値はこれまで堅調に推移。
■更に通常の年末需要に加え、気温の低下が予想され、鍋物需要の増加が見込まれるところ。
■そんな中、今日は一日中まとまった雨。収穫作業の遅れは避けられない。
■以上をかんがみ、29日の最終出荷分を27・28・29日の3回に分けて収穫することとした。
■したがって本日(28日)のノルマは、雨が降る前に収穫しなければならない。したがって、早朝4時より作業開始。6時には終え、引き続き本日出荷分の調製作業に入る。
■某レタス産地において、投光機を焚きながら3時より収穫作業をしている様子をTVで見たことがある。幸い都市農業においては街灯があるので、手許はほのかに明るい。
■というわけで、ネギ以外に時間がまったくとれずの状態なので、年賀状の作成は全くの手つかず。元旦には間に合いそうになく、あらかじめこの場を借りてお詫びします。
071227直立不動
■宮仕え時代に大変御世話になった元上司より、お電話をいただいた。厳しくも温かく御指導いただいただけあって、今でも緊張する。
■どのような問いかけがあっても即答できるよう、メモの類は勿論、これまでの作業記録、果ては元上司の最近の著書まで手許に揃えて受け答え。
■「ところで、葱はどのようにして食べればよいの?」
■「えーと、葱ぬた、鍋、あとはうどんに入れるぐらいしか・・・」
■『農場から食卓まで』はまだまだ。勉強します。

071226ネギの神様
■今季通算31回目の九条ネギの出荷。小束をつくる際にセンスがいることは、ご案内のとおり。
■うまくいかないときは、自分でも嫌になるほど結べないが、逆に怖いほどうまくいくときもある。今日はそういう日。
■手にとるネギがおもしろいように束になっていく、麻雀でいうところの嵌張(カンチャン)がどんどん入っていく姿。
■こういう状態をテレビ的には「ネギの神様が降臨した」とでも言うのだろう。実際には、寝不足等による疲労に加え、紅茶や珈琲によるカフェインの過剰摂取が原因か。
■幸か不幸か、実際にネギの神様を拝見する域には達していません。

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071225人の往く裏に道あり花の山
■市場出荷するネギについて、セリ日の前日に調製・出荷作業を1日かけて行うため、収穫作業は前々日の夕方までにとなる(=宵引き)。
■また、収穫作業時に雨が降るとネギが汚れ、調製作業がかなり煩雑となる。したがって、時雨程度ならともかく本降りともなると、お休みとなるのがセオリー。
■更に、通常は祝日は休市となるが、12月24日(月)は年末ということで、世間でいう3連休の最終日であっても開場される。
■さて、ここからが本題。22日(土)に起床、ネットでレーダーアメダスを確認すると、2時間後に厚い雨雲がやってくることが判明。急いで収穫したところ、朝9時過ぎには本降りとなるもぎりぎりセーフ。これにより、23日(日)に出荷することができた。
■そして24日のセリの結果、高値ベースではなんと1680円。瞬間値でしかないが、それでも当該農家が仮に少なく見積もって100束(10束入り×10箱)出荷していたとすると、その日だけで16万の売上げ。当方の売値が分かる1週間後が待ち遠しい。
■今朝(25日)の日経朝刊1面「春秋」において、「『ビジネスと気象』という本には「全産業の七十%以上は(業績が)天気に左右される」」と紹介されていた。
■農業はその最たる例、お天道様に生かされている職業であることを、また実感。

071224クリスマス・イヴ
■今日はクリスマス・イヴ、しかも今年最後の3連休の最終日、それでもいつもどおり九条ネギの出荷調製を行う。
■人様が遊んでいるときに働く、これ自営業の常識。

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071223ラストスパート
■通常、祝日は休市だが、年末の明日は開場するとのこと。また今年の止荷(最終セリ日)は30日。したがって、今週は休みなし。
■過去のデータを見てみると、止荷もさることながら、この時期が狙い目。
■これまでの疲れが溜り眠いことこの上ないが、ここが踏ん張りどき。
                                                                                                                                                                                                                         
071222宵引き
■これまで本ブログをお読みいただいている皆さんには御案内のことだが、土曜日に出荷作業はなく、夕方に明日(23日)調製分を収穫している。
■というわけで、いつもより遅めに起きていつもどおりレーダーアメダスを確認すると、厚い雨雲が来襲、2時間後には降りだすことが分かった。ネギの収穫を前倒ししなければならない。
■急ぎ着替え、文字どおり「朝飯前」に作業を実施。終わるか否かのタイミングでポツポツと来る。
■明後日(24日)は祝日であるが、市場はopenされる。連休の谷間である明日に出荷作業を行う人は、どれくらいいるだろうか。更に前日(22日)が雨だと、収穫量も少ないはず・・・。
■得てして我田引水+採らぬ狸的な予想は、外れる。

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071221ネギの病気を調べる
■せっかく高いお金を払って買った「原色野菜病害虫百科6」、使わないともったいない。
■調製時に見つけた罹病株(下添画像参照)、さて何という病気か?
■調べてみると、たぶん萎凋病(Fusarium oxysporum f.cepae)と思われる。
■特徴として、下葉の片側が条状に黄変、葉は湾曲し萎凋する。また、地下の葉鞘側部が腐敗する。
■対策として、①土壌消毒を行う。連作しない。②石灰などで土壌pHを6.5以上に矯正する。③育苗中に過度の乾燥状態や高温を避ける。
■裏返せば、対策として挙げられていることができていないので、本病が発生しているともいえる。次作から注意する必要。
■それにしても、「Fusarium oxysporum」とタイプするのは、何年振りのことか、懐かしい思い。

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071220柑橘天国
■家の庭に、さまざまなカンキツの類が植わっている。
■下添画像のそれは多汁性にて、絞ってジュースにすると美味しいとのこと。
■ただし、最近は九条ネギにかかりっきりなので、そんな暇はない。目下のところ鑑賞専用となっている。
■いずれ鳥のエサとなる可能性、大。

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071219美的センス
■九条ネギの出荷調製作業、まず外皮を何枚か剥くなどきれいにしてから4~5本を束ね(=小束)、更に小束を4つ束ねて大束にする。
■この小束をつくる段階、これが案外難しい。きれいに皮を剥くためにもコツがいるが、小束をつくるにはセンスが必要。
■太いもの細いもの、真っすぐなもの曲がっているもの、さまざまなネギの中から大束になる姿をイメージしながらセレクトする。ちょっとした生け花気分。
■学生時代、機会があって茶道を習っていたことがあるが、さすがに華道はノーマーク。何事にもチャレンジすべし。

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071218市場評価中間取りまとめ
■11月12日より始まった九条ネギの出荷も、本日をもって24回を数えるまでになった。
■この間の卸売市場における中値(1束/円)を追うと、最高683円-最低420円のレンジ、平均で501円。比較的高値を保っている。
■他方で、自らの生産技術を固めるのも大事。市場中値に対する実際に売れた値段(売値)の割合(%)を計算し、出荷日単位で市場の評価を出してみる(勝手に「中値充足率」と呼んでいる。)。
■結果、最高93%-最低33%、平均で67%。これを引き上げるのが当面の課題。
■例えば、出荷ロットを適切にサンプリングした上で、大きさや太さ、病虫斑のカバー率などの作物情報を得るとともに、圃場における栽培履歴情報や気象情報を加えて「中値充足率」と比較すれば、「市場が求めるネギの作り方」を科学的に確立できるかもしれない。
■いずれにせよ、しばらくはデータをこつこつ集めていきたい。
071217段取り半分
■朝5時30分に起きて6時からネギの調製作業を実際に始めるためには、それなりの工夫が必要なことが最近分かってきた。
■ネギを詰める箱や二重の手袋など道具の類は勿論、着替えのシャツやズボン、果てはマグカップに注ぐ紅茶のパックやpodcastの内容更新など、すべて前日のうちにreadyの状態にしておかなければならない。
■更に言うならば、例えば着替えは着替える順番に並べ、やかんには必要量の水をあらかじめ入れておく。要は朝起きて頭を使うことなく仕事に取り掛かれるようにしておくことが大事。
■さもないと、ただでさえ眠いなか、ぼーとしていると貴重な時間を浪費してしまう。
■というわけで、目覚まし代わりの携帯電話の充電も完了、枕元に置いて寝ることとします。

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071216九条葱vsホウレンソウ
■今シーズンは九条ネギを3箇所の畑に植えたところ、本日の出荷をもって2箇所分が終了。
■残り1箇所だが、この畑が一番広いので、年を越して1月中はかかる模様。
■他方、田んぼに植えたホウレンソウ、ここ最近の低温傾向により若干生育が遅いように見えるも、確実に大きくなってきている。
■両者がうまくリレーできるか、更にキャベツの収穫、次にナスの定植、水稲の育苗・・・ 綱渡りは続く。

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071215キャベツ
■田んぼに植えたキャベツについて、第1回目の追肥を行った後、土寄せと除草を兼ねた中割りを実施。
■ちなみにこの圃場の次作は水稲ということもあり、なるべく施肥量を抑える観点から、元肥に化成肥料は入れていない。
■追肥主体でどこまでできるか、ホットエリアの畑との比較ともあわせ、春が楽しみ。

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071214ネギ苗
■本日のネギの出荷はお休みとし、1日かけてネギ苗を植える。
■秋に播いたものの、ホウレンソウやらネギの出荷などで延び延びになっていたもの。
■草丈もだいぶ伸びており、そのまま植えると葉先が垂れて株同士が絡み合ったり、葉鞘が曲がったりするので、押切で剪葉(葉先を切除)する。
■予定では来年の夏に掘り上げて秋に再度定植し、今やっているように冬収穫する。来年も高く売れますように。

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071213走る走る
■風呂上がりに体重を測ると60kgジャストだった。ちなみにこれまでのmaxは68kg。
■この仕事を始めた春頃は65kg、炎天下の作業が多かった夏には60kgを行ったり来たり。
■その後、62kgまで回復したのだが、九条ネギをやりだすとまたスリムに。
■昼時間が短い上に作業を翌日に待ちこすことが許されないため、常に時間との戦い。この疾走感は、役所勤めをしていたときのタコ部屋時代を彷彿させる。
■マイセンのカツサンドを懐かしみつつ、今日もネギを出荷する。


071212ネギの本を買う
■今日も九条ネギの調製・出荷。あわせてレーダアメダスを確認しつつ、収穫作業を手早く実施。
■夕方、時間に余裕ができたので、ネットで注文していた本をコンビニまで取りに行く。「現色野菜病害虫百科第2版6」(農文協)を購入。
■ネギの病害虫を正確に知りたく、カラー写真で確認したいというのが動機。それにしても専門書だけあって値段が高い。内容は分かりやすく満足している。
■本シリーズは7冊より構成されるが、財布に余裕ができたら少しずつ揃えたい。

野菜病害虫百科6

071211ミズナ
■キャベツを植えホウレンソウを播いた田んぼ、端の1畝が空いていたので、ミズナを播く。
■本来であれば、低温下の栽培では、ハウスやトンネルを利用して生育促進を図るところだが、ネギで手が回らないので、寒冷紗をべた掛けし、お茶を濁す。
■うまくいけば、春先に収穫できる予定。

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071210今季最多記録達成
■九条ネギの出荷、ついにやりました。150束、今シーズン最多記録を達成。
■ちなみに昨日に続き「ながら作業」を実践。英語を聴く耳を右に変えただけで、あとは同じ要領。
■ただ、NHK第1で国会中継が始まったことは誤算。大臣の答弁が詰まると、今だにびくっとする。そんなときは、右耳のボリュームを上げる。
■今週の水曜は市場が休みのため、明日の出荷作業はなし。今日はゆっくり寝ます。

071209ながら族
■今日もいつもどおり九条ネギの調整・出荷。以下、日曜日ということで個人的な話題。
■実は、ひとつの事に集中できない、典型的な「ながら族」。中・高校のときはFMを聞きながらでないと勉強できなかったし、大学時代に至っては、右耳でNHK第1、左耳でトランス系の音楽を聴きながらノートの整理をしていた。
■そして現在、NHK第1を流しながらネギの調整作業をひたすらしているのだが、何か物足りない。ニュースや天気予報以外の時間帯が退屈。
■そんな訳で、今日から左耳はPodcastで落としたCNNやNHKの英語ニュースを聴くこととした。
■何を言っているのかさっぱり分らないが、頭の回転数は上がるので、仕事の効率は落ちない。お試しあれ。

071208宵引き
■今日は出荷作業はなし。明日に備えてネギの宵引きのみ。少し多めに収穫して、東京方面へ。
■今回は、赤坂の和食、「笑壺」(えつぼ)さんに箱ごと宅急便で送る。
■市場出荷とは異なり、大きさを揃えていませんが、味に変わりはないと思います。感想をお待ちしております。

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071207しびれる価格
■今朝はこれまでの疲れが溜まってきたのか、少し寝坊をした。出だしが遅れると、回復するのが大変。
■こんな時は市況を確認するに限る。昼過ぎにはネットで今朝の相場を見ることができる。
■なんと「4大」( 参照)1つが中値ベースで683円。下添写真の1束がである。
■実際には中値が付くことはそうそうない。控え目に500円と見積もって、昨日は120束出したから・・・としばし夢想。
■夢を見るのはタダ、しかも作業がはかどることこの上なし。

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071206ひたすら九条葱
■今朝も放射冷却で冷え込みが一段と厳しい。その代わり、有明の月と明けの明星のデュエットがきれい。
■「お腹の風邪」をひくまではAM5時起床→5時30分作業開始としていたが、さすがに持続的ではないので、今は同5時30分起床→6時開始としている。
■なぜ冬の夜明け前に、毎日起きることができるかというと、ひとえにネギの価格が高いからしかない。ある意味、やればやるほど報われる状態。これで安かったら、当然、お天道様に起こしてもらっているところ。
■明日で今週の出荷作業は終了、あと一息。

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071205キャベツの様子を見に行く
■早飯なんとか芸のうち、昼食のたぐいを10分程で済ませ、ホットエリアの畑の様子を見に行く。
■先週、防除を行った効果か、キャベツの病気は少しはマシのような気がする。
■ネギの収穫・調製でいっぱいいっぱいではあるが、他の田畑も観察して回るつもり。

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071204ネギを売ってください
■九条ネギの収穫、現在はムラのメインストリートに面した畑、つまり小松菜が植わっていたところで行っている。小松菜のときと同様、結構人通りがあるので、目立つ。
■今日も見知らぬおっちゃんが、ネギを500円分売ってほしいという。
■500円分といっても、末端小売価格と卸売市場売立価格にはかなりのギャップがある。果てさてどうしたものか。結局は宣伝を兼ねてサービスしておいた。
■本当は直売も本格的にやりたいのだが、今は技術の習得と作業体系の確立が優先。もう少しの辛抱。

071203仕事術
■月曜の日経朝刊15面に、各方面で活躍されている方の「仕事術」を紹介するコーナーがあり、参考になっている。
■今朝は某経営法務弁護士、「情報源の多くは新聞です。毎日、一時間かけ三紙を丹念に読み、気になった記事は切り取り、ノートに張ります。余白に記事の登場人物や企業が、いつ、どのように動いたかを図式化して分析します。」とのこと。
■仕事に関係する記事は切り抜いてスキャンしているが、それまで。何かしたつもりになっていて、実は何も頭に入っていなかったのかもしれない。
■最近はネギで頭がいっぱいの状態、もう少し視野を広く持たねばと思う。

071202十二月の出荷、始まる
■九条ネギの出荷調整作業、NHKラジオを流すことにより、毎正時の時報をもって進捗をチェックしている。
■休み明けで勘が鈍っているのか、はたまた夜明け前の冷え込みが厳しいからか、今日の午前中は指先の動きがよくない。エンジンがかかったのは午後になってから。
■明日は朝より雨との予報も、気合いを入れて作業を進めたい。

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